こんにちは。就職支援担当のアライです。
毎年この時期、公務員の就職面接を控える学生や、
卒業後就職を希望している高校生に対して模擬面接の対応をしているのですが、
志望動機を聞くと、
「公務員に向いていると思い…」
「先生(親)にすすめられて…」
「簿記の資格を勉強してきたので事務職…」
「営業は苦手だと感じ事務職を志望しています…」
とコメントを返されます。
実は、このようなコメントは、昔から変わらず面接官として聞く言葉です。
そこで、
「なぜ向いていると思えたの?」
「すすめられて、自分自身はどんな点が応募しようと思えた決め手なの?」
「その資格をどう生かしていきたいと思っているの?」
「なぜ営業は苦手だと感じるの?」「営業のどんな点が苦手だと思っているの?」
こんな質問を投げかけると、全ての人ではないのですが、
なかなか答えが返ってこなかったり、答えがあやふやだったりする人がいます。
こんなやりとりをしていると、
表面的なとらえ方で、思考を終わらせてしまっている気がして、
大丈夫なのだろうか?と不安な気持ちになります。
また、
「利益追求はしたくないから公務員…」
「人の暮らしを支えたいから、○○業界」
こうした答えも、「なぜ?」「どうしてそう結論づけたの?」と尋ねると、
なかなか答えられない人がいます。
なんとなく、自分の“適性”を限定していたり、
すごく狭い考えの中で仕事をとらえている気がして、
こんな時も、大丈夫なのだろうか?という不安と、少し驚きを感じてしまいます。
後悔しない働き方は、安易な選択をしないことから始まる
働こうとする人たちの就職支援とあわせ、
働いている人たちの“働き続ける”ための定着支援をしている中で、
上に挙げたような人たちが、
実際に働きだして、「自分が考えていた仕事とは違う」「こんなハズじゃなかった」と、
早々と、辞めてしまわないだろうかと不安に思うのです。
(余計なお世話かもしれませんが。。。)
パーソルキャリアが実施した、「就活に関する調査」によると、
社会人10年目までの正社員男女1,120名の内、「自分の就活を後悔している」人は、
38.0%に上り、その2人に1人が実際に3年目までに転職を経験しているそうです。社会人10年目までの約4割が「就活を後悔している」ことが判明!
https://www.persol-career.co.jp/news/other/2017/20170712_02/
もしかすると、安易にとらえて、また深く考えずに選んだ結果、
就活や選んだ会社や仕事に対して、後悔をする人が多いのではないでしょうか?
できることなら後悔せず、納得いく仕事を見つけて欲しい、
また納得いく就活をして欲しいと思います。
「向く、向かない以外に重要なこと」
なかなかできないものかもしれませんが、
仕事、会社を選ぶ際には、表面的にとらえて終わりにせずに、
「なぜ?」「どうして?」と理由をしっかり考えて欲しいもの。
そして納得の上選んで欲しいものです。
3つの視点で仕事選びをしよう
仕事を選ぶ際に、
「向いていること」「やれること」「やろうと思えること」
この3つの視点が重要だと言われます。
最近感じることが、少ない情報の中で、
表面的に捉えて、向くか、向かないかにこだわる人が多いということ。
しっかり情報を得て、よく吟味して欲しい。
また、向く、向かないだろうといった“思い込み”だけで判断するのではなく、
深く考えて欲しい。
そして自分の可能性を排除せずに、視野を広げて捉えて欲しい。
そう考えています。
かつてアメリカのジョン・F・ケネディ大統領が、NASA(米航空宇宙局)を訪問した時のエピソードです。
ホウキを持った清掃員に何をしているのかと尋ねたところ、
清掃員は「私は人類を月に送る手伝いをしているのです」と答えたそうです。
この話の意味するところは、「目的」の大切さと、「プラスのとらえ方」。
重要なのは、これから働こうとする人達には、
何ができるのか、それと何をするのか。
今仕事をしていて壁にぶつかっていたり、悩んでいる人達には、
その仕事をやる意味を見出すこと。
またその仕事に対しての見方、とらえ方を変えてみること。
働き続けるために重要なことですね。