こんにちは。コンドウです。
「毎日読みたい365日のコピー」という本、みなさんご存知でしょうか。
商品や企業の魅力を伝えるために考えられた広告コピーを、1日1コピー、その日その季節にぴったりの広告コピーを紹介している本です。
通常であれば、コピーライターさんが購入しそうな本ですが、王様のブランチなどで取り上げられ、ライターさん以外にも波及し人気となっています。
通勤中に、この本を読んでいるのですが、採用にもコピーって使われてるよなーと思いだし、採用コピーについて考えてみることにしました。
「地図に残る仕事」が切り開いた採用コピー
「地図に残る仕事」
どこかで聞いたことあるという方は多いのではないでしょうか。
このキャッチコピーは大手ゼネコンである大成建設が、1992年頃から使用しているものです。今では採用だけでなく、広告やコマーシャルに使われているので、もはや総合ブランディングなのですが、とても印象に残る名キャッチコピーです。
このコピー、やはり採用の目的で新聞広告に掲載されたのが最初。他の大手ゼネコンがTVコマーシャルを流す中、大きな予算がなかった大成建設は言葉の力で押すことにしました。
その結果、毎日広告賞・新聞協会広告賞・読売広告大賞など多くの賞を受賞しました。
もちろん、キャッチコピーだけでなく、一緒に掲載された写真や文章と合わさった結果ではありますが、1つのコピーの力の大きさを証明するものとなりました。
印象に残る採用コピーのポイントとは
なぜこのコピーが印象に残るのか、勝手ながら分析してみました。
共感・イメージができる
「地図に残る仕事」の強さは、ゼネコンという街・建物を作る仕事を、地図に残る=長く残り続けるもの、と印象づけたことにあります。
例えば、「国会議事堂」という名前は聞いたことはあっても、建てた人や建設会社の名前は知らないと思います。建物の名前は有名になっても、作った側の会社や人が有名になるケースは少ない。
だけど地図には残る。それを気づかされた時に、みなさんもハッとしたのではないでしょうか。
その言葉に共感できるか、情景がイメージできるか。そこが重要です。
物語がある
この言葉のスルメ的に印象に残る要素は、物語があるからです。このコピー、「仕事」という言葉から、働いてる人たちが思い浮かびます。
「あぁ、今住んでるこの家にもつくった人たちがいるんだな。」有名な建築物だけでなく、そんなところまで意識させることができる。短い言葉で、様々なことを考えさせることができますよね。
ちゃんと中身がある
これまで説明してきた通り、このコピーにはちゃんと意味があります。中身がある。「大きく羽ばたく」、「120%の力で」みたいな、何を言いたいのかわかりにくいコピーもありますよね。表現が大雑把で曖昧。
なんとなく中身がない気がします。もちろん、写真やその他の文章でその言葉に意味を持たせることもできますが、ただの精神論を語られると、納得できなこともありますよね。
ちゃんと伝えたい中身があるか。しっかりと考えてみましょう。
このような感じでポイントを紹介してみました。
こんな名コピーを人事担当者の方がつくるのはなかなか難しいと思いますが、これまで何となくコピーをつけていたとしたら、少し意識してみてもらえたらと思います。
(もちろん、私もこんなコピーを考えられたら、ガッツポーズします。)
最後に、解禁したばかりですが、2019年卒向けの採用サイトで印象に残った採用コピーを紹介します。
「ひとりの商人、無数の使命」
総合商社のイメージと強さにぴったりと合うコピー。単純にかっこいいし、商社マンの背中が見えるコピーです。
「世界への責任と、未来を約束する覚悟」
世界トップクラスだから言える言葉。そのぐらいのことをこれまでもしてきた。これからもし続ける。そんな覚悟が聞こえてきます。
「甘くない、森永製菓」
お菓子だけにね。とちょっと微笑んでしまいそうなコピー。ユーモアとともに、ちょっとこちらの気持ちを試してくる言葉です。
「世界は、もっと、つながれる。」
携帯電話会社らしいある意味、直球なコピー。直球な言葉ほど突き刺さりますよね。
さて、HRPは現在採用を行ってないのですが、いざ採用するときのために何か考えておかなくてはと思います。
例えば、なんでしょうか。
「少人数、超精鋭」
「やりがいだけしかない」
「価値ある仕事を、価値ある人に」
とかどうでしょうか。
本当に採用する時に、真面目に考えます。
では、また。
▽これまでの記事はこちら
宇宙戦隊キュウレンジャーはなぜ9人もいるのか、自分なりに考えてみた
72時間ホンネテレビってすごい!やりたいことを正解にする方法
バカになることが、話を引き出す近道
全部が全部「営業職、事務職」っておかしくないですか?
「相談」のタイミングは目標の6割で。
▽これまでの記事はこちら